野球ゲームの歴史って?名作とともに振り返る


人々を熱狂させる特大ホームラン、手に汗握る投手戦、胸を熱くさせる泥臭いプレーの数々…
野球というスポーツは、昭和から令和に至るまで、多くの人を夢中にさせ続けています。

そんな野球を、ゲームとしても遊びたい!と考えるのもごく自然なこと。
今回は野球ゲームの歴史を、名作とともに振り返っていきたいと思います。

大人から子供まで夢中になって遊んだ『ファミスタ』

野球ゲームは1980年代初頭からいくつかのタイトルが発売されていましたが、
初の大ヒット作品と言えるのが、1986年にナムコからファミコン用ソフトとして発売された、『プロ野球ファミリースタジアム』(略してファミスタ)です。

ファミスタがそれ以前の野球ゲームと大きく違ったのは、それは選手やチームに個性を持たせた点です。
それ以前の野球ゲームでは、9人の選手の能力は全て同じでした。打っても守っても投げても変化なし。それではちょっと物足りないですよね。
ファミスタでは現実と同じように、バッティングが上手い選手、強打を打てる選手、足が速い選手など個性豊かな選手たちが登場しました。
様々な選手を使いこなす面白さに、当時の人々は夢中になったのです。

現在まで続く野球ゲームの決定版『パワプロ』

1994年にスーパーファミコン用ソフトとしてコナミから発売された1本の野球ゲーム。それが現在までシリーズが続く超大ヒット作、『実況パワフルプロ野球’94』(略してパワプロ)でした。

パワプロは衝撃的な作品でした。試合をするとテレビ中継と同じような実況が流れ、観客の声援が聞こえる…。現実さながらの演出が楽しめたのです。
他にも守備時の連係プレーなど、ゲームを遊ぶ上でもより実際の野球に近い動かし方が出来るようになりました。
よりリアルな野球体験ができるパワプロは、ファミスタの代わりに野球ゲームの頂点に立ち、現在までその地位を保ち続けているのです。

よりリアルな野球体験へ『プロ野球スピリッツ』

時代が進み、1990年代から2000年代に進むとゲームの技術力は圧倒的に向上します。3DCGのゲームが主流になり、その3Dも毎年のようにリアルさが増していく。
パワプロのゲームシステムは野球ゲームの完成形と言っていいものでしたが、グラフィックは非常にデフォルメされていました。
選手は全て2頭身で再現されており、リアルとは言えないものでした。

そんな中、実際のプロ野球選手を動かしているかのようなゲーム体験を提供するソフトが発売されます。それがコナミの『プロ野球スピリッツ2004』(2004年)です。
本作では実在の野球選手の体型や顔グラフィック、打撃モーションまで徹底的に再現していました。
プロ野球スピリッツは好評を博し、グラフィック技術の向上とともに更にリアルに進化しながら、現在までシリーズが発表され続けています。

いかがだったでしょうか?このように振り返ってみると、野球ゲームは「いかにリアルにするか」という軸で進化してきたことが分かりますね。
これからはVRの技術を使い、自分自身がバッターボックスに立つ野球ゲームも現れるかもしれませんね!

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